「歴史検定3級世界史にチャレンジしてみたいのだけど、どういった勉強をすればいいのか考えている」
こういった声にお答えしてみた。
→結論、共通テスト&センター過去問が8割ぐらい解ければOK。
センター過去問・世界史B(100点満点)を解いてみて、答え合わせをした点数が=歴史検定3級世界史の点数と思っておいたら大丈夫だ。
こう言う理由はワイが共通テスト向け(いわば新センター試験)の勉強で9割とれたからなんだ。
歴史検定3級世界史の試験はセンター過去問に近い。
歴史検定3級世界史勉強法
通史の学習
全局面において出来るだけ資料集をひらきつつ、
- 映像授業を聴く
- 教科書(+参考書)を読む
- 問題集・過去問を解く
映像授業の1講目をきく →その部分を教科書or参考書で読む →問題集を解く →映像授業の2講目へ
大学受験向きに勉強をやっている方は、このやり方が一般的と思う。
この形式にどんな教材を当てはめたかは後述するので参考にして欲しい。
年号と文化史は自然に覚える程度
年号
重要年号ゴロを資料集の年表横に赤ペン書き込みをして、自然と目に入るようにしておいた。
とくに隅々まで覚えるまではやっていない。それでも、だいたいの出来事の流れが把握できていれば答えられる。
文化史
文化史は、歴史検定の全級過去問や共通テスト&センター過去問で毎回2問ほどでる。
そこをおさえる。で都度、教材でその周辺を見ておく。
また、映像授業の中でも通史に自然と絡んでくる文化史は解説がなされるはずなので、すかさずおさえる。
特別、文化史の参考書は不要だ。
書いて覚える
あと、後半は要所要所で、A4用紙に書いて覚えた。
例えば、参考書の要点整理の図を頭に焼き付けるためとか。
けっこう聴いているだけや、読んでいるだけで印象に残るところがあれば、逆に何度見直しても覚えられないところが出たりする。
そういうところは、手を動かして覚える感じだね。
世界史検定3級の難易度は?
高校で学ぶ基礎的な歴史知識を問う試験です。
日販の検定ポータル
運営の説明だと歴史検定3級は上記のようになっている。
●受験してみた感触(2020年時点)
だいたいセンター過去問の世界史だった。形式も同じ択一マークシートで、記述は無し。
大問で与えられている文章を精読しなくても、傍線部だけ見て解けるようなイメージだね。
合格最低点が60点(100点満点中)なので、ただ単に合格だけしたいならばこまごまと覚えなくても大丈夫。
ただし今後、傾向が変わることに留意しておきたい。共通テストに寄せてくる可能性がある。センターだけでなく共テの過去問もやっておきたい。
使ったアプリ・参考書・問題集など【体験談】
本丸が共通テストだったことや、初学習で手厚くやっておきたいと考えたので、こんなメニューになった。
【アプリ】
- スタディサプリ・スタンダードレベル世界史〈全25講義〉
- スタディサプリ・高3トップ&ハイレベル世界史〈全51講義〉
【参考書】
- 大学入試・ストーリーでわかる世界史B[古代・中世・近世]
- 大学入試・ストーリーでわかる世界史B[近代・現代]
【資料集】
- 最新世界史図説タペストリー
【問題集】
- 歴史能力検定全級問題集
- 大学入試共通テスト・世界史トレーニング問題集
- 大学入試共通テスト・世界史B予想問題集
まずスタディサプリ、スタンダードレベル世界史の1講聴く。次に該当の箇所を参考書ストーリーで分かる世界史Bを読む。2講目を聴く、またストーリーで分かる世界史Bをあたるという繰り返しをした。
問題集をはじめからやるとわからないところが多くて楽しくないので、一通り聴く、読むをしてから問題集や過去問を解き始めた。
今回、ワイは参考書を選んだが、教科書(ex詳説世界史など)に入れ替えてもOK
また、さすがにスタサプトップ&ハイレベルまで受けるのはオーバーワークの可能性もあり。満点を狙わない限り省いていいと考える。
【アプリ】スタディサプリ世界史
このように先生は学び方に精通しているので何をどう覚えていけばよいのか、その「覚え方」を数多く与えてくれる。
ワイは流れや因果関係を効率よく理解するには耳学習からがいいと思っていたので、まずは映像授業から始めた。
スタディサプリがあって助かった。非常に便利。
1講義、4コマぐらいにわかれていて、だいたい1コマ15〜20分ぐらい。
A4用紙に板書や大事そうだなぁと思ったことをメモる。ノートにとるのと同じように。ただ、きっちりとはとらず、印象にのこす一環として。

【参考書】大学入試・ストーリーでわかる世界史B
参考書は、鵜飼恵太『大学入試・ストーリーでわかる世界史B』(2017)KADOKAWAを利用した。
この参考書は非常に良い!
優しい語り口でありながらかなり詳しく、流れや因果関係を理解できる。
さらに、地図や要点チェック、紛らわしい部分のピックアップ、覚えておくべき年号語呂などとすべてそろっているんだ。
この本に書いてある年号ゴロを、資料集に書きこんだ。
また、教科書だけど、使うかどうかは好みによると思う。
本来、教科書をベースにして、補助教材として参考書って感じなんだけど、メインでは使ってなかったんだよね。
読んでみたい気持ちはあったので『詳説世界史』を1読したけど、そのあとは使っていない。
詳説世界史は無駄なく用語等の厳選感は最高ではあるものの、コンパクト過ぎて初学者にとっては因果関係がつかみにくいと思う。
ある程度知識が入ると書いてない内容もわかる。行間が読めるようになるので、そうなると使いやすいし、大量反復する意義がでる。
この厚さの違いを見てもらうとわかるけど、教科書は大量反復するにはもってこい。
相性が良ければ、大いに使っていこう。
【資料集】最新世界史図説タペストリー
資料集は視覚的に年表や地図、写真をパッと確認できるところがいい。
資料問題や地図問題があるので、避けては通れないところだ。
使ったのは、『最新世界史図説タペストリー十八訂版』(2020)帝国書院。
これは資料集の中でもかなり詳しい方だと思う。文字が細かく量も多い。
歴史能力検定・全級問題集
過去問『歴史能力検定全級問題集2019年第38回』(2020)河合出版。
全級である理由は、新品ではそれしか売ってないから。アマゾンには各級問題集も売っているようだが、いまは中古しかない。
おそらく、共テ&センター過去問で代用できるから要らなくなっていると思う。
全級問題集は「前年分のみ」の過去問題集で、5級歴史入門から掲載されている。
なので、3級以降で利用。
2級は記述があるものの、択一が中心なので、そこのみ利用した。さすがに1級は共通テストレベルを超えるのであまり深入りしなかった。
共通テスト・センター試験過去問
共テ向けの勉強をメインとしていたので、
『大学入試共通テスト・世界史トレーニング問題集』 と『大学入試共通テスト・世界史B予想問題集』の2種類解いた。
ただ、試験傾向的にはこっちからやったほうがいいと思う。
↑これ(^ ^)
なんとなく歴史検定の傾向も過渡期にある感じがするので、できれば共テとセンター両方をやっておきたいね。
「結果はっぴょ~!」
試験日の翌日、歴史能力検定のトップページに回答速報が載るよ!

(出典:歴史能力検定協会)
こんな感じになるので、該当のところをクリックすればすぐ分かる。
そして、正式な通知は翌年1月中旬ぐらいに届く。実際、1月20日発送で送られてきたよ。
正直、正式発表でも事後確認な気分(笑)
やっぱり、自己採点の時が一番、感情マックス!という感じ。
試験中、見直している時に「ああぁ~これなんだったっけ」ってなったところを確認して、「ああ!そうだそうだ!くっそ~」みたいな。あの瞬間が一番楽しい(笑)
これを誰かと共有できるとさらに楽しいと思われるよ!
どなたかお誘いあわせのうえ世界史検定を受けてみよう。
以上でした。
追伸。2級併願の方はこちらの記事も参考にしてほしい。

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