イラストでノルマン人の活動を見てみよう!【世界史】

世界史

ノルマン人の活動(地図)

玉木(2018)p.103を参考に地図作成

8世紀後半から、海と河川を利用してヴァイキング船でヨーロッパ各地に進出(第2次民族大移動)。

注:シチリアに色が入ってないが、ゆくゆく侵入され両シチリア王国(1130)となっていく(後述あり)。

原住地

  • スカンディナヴィア半島
  • ユトランド半島

名称

ノルマン人(北方の人)=北ゲルマン人=ヴァイキング(入り江の人) 


→ノルマン人はさらに、デーン人・ノール人・スウェード人に分かれる

生活

  • 狩猟
  • 牧畜
  • 漁業
  • 海上交易

ノルマン人は本来、交易者である。彼等が進出したところは交易の拠点となった。交易がうまくいかないときに略奪(海賊行為)を行った。

ロシア

スウェード人がドニエプル・ヴォルガ川方面に進出。

スウェード人のルーシ(ルス)族の首領リューリク、ノヴゴロド国を建国(862)。東スラブ人を支配。

ちなみに「ロシア」の語源がルーシ。

リューリクの死後、ルーシ一派が南下して、ドニエプル川中流にキエフ公国を建国(882)。キエフはドニエプル川を通じたビザンツ帝国との交易拠点だった。

ルーシは先住民と同化してスラブ化が進む。

10世紀末にはウラディミル1世がビザンツ皇帝バシレイオス2世の妹と結婚。ギリシャ正教に改宗して国教化した。

北フランス(西フランク王国)

9世紀後半からノルマン人の侵入が繰り返され、セーヌ川河口に定住されるようになる。

ノルマン人首領のロロ、セーヌ川下流域にノルマンディー公国を建国(911)。

これは西フランク王シャルル3世により封ぜられたことによる。

シャルル3世は建国を認める条件として、キリスト教の洗礼を受けることと、海賊行為の停止を提示した。ロロはこれを承諾、シャルル3世の臣下となった。

北欧

デーン人 ⇒ デンマーク王国を建国(8世紀)

ノール人 ⇒ ノルウェー王国を建国(9世紀末)

スウェード人 ⇒ スウェーデン王国を建国(10世紀)

北米

ノール人がアイスランドへ(9世紀)、グリーンランドへ(10世紀)、北米へ?(1000年頃)

イングランド

●前史

ケルト人の移住(前6世紀)→ カエサルの侵入(前1世紀)→ ローマの属州化(後1世紀)

2世紀前半にはスコット人の侵入を防ぐためハドリアヌスが長城を建設。

●ゲルマン移動以後

アングロ=サクソン人やジュート人が七王国(ヘプターキー)建国(5世紀)。

ウェセックス王エグバート(エグベルト)、七王国を統一(829)。イングランド王国が成立。

以降デーン人の侵入激化。

9世紀後半、アルフレッド大王がデーン人を撃退。

デンマーク王子クヌート(デーン人)がイングランドを征服(1016)。イングランド王に即位しデーン朝成立。

その後、ノルウェーも支配し、デンマーク王とノルウェー王を兼任。「北海帝国」を樹立した。

クヌートの死後、アングロ=サクソン王家が復活。ノルマンディーに亡命していたエドワードが帰国後、王となった。エドワードの死後、王位継承争いが勃発。

ノルマン朝へ。

●ノルマン朝(1066~1154)

王位継承を約束されたとするノルマンディー公ウィリアム、へイスティングスの戦いでアングロ=サクソン勢に勝利(1066)。

ウィリアム1世としてイングランド王に即位した(位1066~87、ノルマン=コンクェスト(ノルマン征服))。

アングロ=サクソン系貴族の土地を没収して、大陸と同様に封建制を樹立した。信頼できる家臣にはイングランドの領地を与えた。

王権の強い封建制である。

●複雑な英仏関係

フランス王の家臣であるノルマンディー公ウィリアムが、イングランド王になると、ノルマンディの土地はイングランド領かフランス領どちらなの?ということになる。

ノルマンディを「大陸のイギリス領」と呼ぶ。しかし、フランス王にとって家臣なのだからフランス領でしょと。

複雑な英仏関係である。

以降、このあたりの土地をめぐり問題が起こってゆく。

南イタリア・シチリア

ノルマンディー公国の騎士が進出して、南イタリアとシチリアを征服。

ノルマン人騎士ロベールギスカールは、1076年までに南イタリアでの覇権を確立した。

1072年、弟ルッジェーロとともにシチリア島を征服。その後、弟にシチリアを分け与え、シチリア伯ルッジェーロ1世とする。

その後、南イタリアはロベールの直系が断絶することになり、

弟ルッジェーロ1世の子、ルッジェーロ2世がシチリアと南イタリアを統合。両シチリア王国(シチリアと南イタリア(ナポリ))を建国した(1130)。

両シチリア王国の意味は、シチリアとナポリの両方を一人の王が支配している場合の言い方だ。

以上、ノルマン人の活動でした。

参考文献

文献

  • 玉木俊明『逆転の世界史』(2018)日本経済新聞出版社
  • 池谷文夫『ウルバヌス2世と十字軍』(2018)山川出版社

学参

  • 津野田興一編『第2版 世界史Bの焦点』(2018)山川出版社
  • 鵜飼恵太『大学入試 ストーリーでわかる世界史B〔古代・中世・近世〕』(2017)KADOKAWA

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