「歴検2級世界史の勉強法があれば参考にしたいな」
こんなお声にお答えしてみた。
0から世界史を学ぶ方は、前回の歴検3級の記事も参考にして欲しい。ここに具体的な教材をあげて、どんな順番で学習したか書いてある。

ぶっちゃけ歴検対策は全部同じと思う。マニアック度を上げれば上げるほど上の級に合格できる(笑)
ただ、試験傾向に関して、共通テストや歴史総合科目を意識するような問題も登場したので、ここも触れておきたい。
歴史能力検定2級世界史の勉強法
目標:合格
そのためには、①流れ&因果関係をおさえる。②重要年号も覚える。③文化史もおさえる。
そして、これらをどこまで煮詰めていくかで、満点までの距離が決まる。マニアックにやればやるほど満点が近づいてくる。
超ありきたりだよね、笑
でもザックリいうとこうなってしまうんだ。以下のパラグラフで具体的にしてみたい。
2級の難易度は過去問ではかろう
難易度は何を目標にするかで変わると思う。合格点を狙うのか、満点を狙うのか分けてみた。
【合格点狙い】共通テスト&センター過去問
教学社が出している赤本『共通テスト世界史B』を全部解こう。前に共通テスト過去問、後ろにセンター過去問がある。
あえて先に過去問と問題集をもってきたのは、これで自分のレベルが把握できるからで、歴検2級に合格できる目安になるからなんだ。
解いてみて①9割以上正解すること②誤文にツッコミを入れられることを目標にしたい。
目標
- 9割以上目指す
- 誤文にツッコミを入れられる
ツッコミは、例えば四肢択一問題でいうと、残りの3つの選択肢=誤文も「それは〇〇時代の〇〇のことだろ!」とツッコミをいれられる意味なんだ(笑)
また、歴史検定は必ず、共通テストの傾向に寄せてくる。今回2021年試験で確信した。
共テのような読ませる問題が2問出題されたことや、日本史がらみの問題が2問でたからだ(「歴史総合」意識)。
試験傾向を知る上でも共通テスト過去問や予想問題集はやっておいた方が良いと思う。
ここまでいけば合格はできるはず。
【満点狙い】難関私大の過去問
ぶっちゃけ、共テ&センター過去問で9割とれるようになったら、なんとなく解ける問題もでてくる。
が、ちゃんと理解度を高めて100点を狙いたい方は、難関私大の過去問9割目標をオススメだ。
今回、ワイは、歴検全級過去問と共テ&センター過去問をやった後、試験の1週間前に「関関同立」問題集(記述有)を解いてみた。
レベルは確実に歴検2級を超える。
関関同立の問題はどんな問題かというと、センター過去問をよりマニアックにしたイメージだ。それはちょっとした知識でちょいちょいと解ける問題はない(笑)
知識のムラが一発で分かる問題ともいえる。ほんとにちゃんと整理して理解した部分は正答率が高いが、だいたいにしていた部分はボロボロだ。
高校世界史レベルを超える選択肢もあるので、誤文かどうかの判別もつきにくい。
なんとなくは答えられない問題なんだよね。
このレベル感で9割はなお難しいので、現実的には理解度チェックに活用することになるだろう。共テ&センター過去問に比べて覚えるべきところがより明確になってよい。
また、難関大の問題集は1級も視野に入れて長い目で歴史検定を勉強していきたい方にもオススメだ。
「時代区分や地域、為政者ベースで何が起こったか」などを詳しく抑えておくことは絶対必要になるので、これぐらい難しい問題は普通にやっておいたほうがいいかもしれない。
過去問を解けるようになるために
流れ&因果関係の徹底
超ありきたりだけど、流れ&因果関係を「より極める」方向でいきたい。
王朝ならば年号で枠をとらえて、どの王の時代に何が行われたか抑えておく。
近現代なら大統領、内閣別に何が行われたかなどなど。
この時、出来るだけ因果関係でつなげる。A政策を取ったから、不満になったB達が反乱おこしたよね、とか事件と事件の繋がりをできるだけ多く覚えていく。
そうすると暗記がしやすい。
また、暗記するしかない部分もある。
例えば、王朝名&国名+為政者、統治の仕組みとか、文化史なら人物とその作品などなど。
これらは歴検3級対策としても同じだけど、2級はより徹底した方が良い。
とはいえ、片っ端から覚えようとするのは非効率なので、できれば重要度別に覚えていきたいものだ。
ぜひ映像授業を利用したい。
映像授業
ワイはスタディサプリ世界史を使っている。
前年の歴史検定3級では、スタンダードとトップ&ハイレベルを聴いてたが、若干ブランクができたので、
再びスタンダードレベル世界史(25講)を聴いて知識を呼び戻すこととした。
映像授業は別にベーシック〜スタンダードレベルならどの授業でも良いと思う。
例えば、ムンディ先生やトライイット、ただよびなどなど。
先生が流れ&因果関係をふくめ「覚え方」を示してくれるので、大いに活用したい。
問題集・過去問を解いて学習
上記で合格の可否をはかるものとしてあげたのだけど、覚えるツールとしても非常に重要だ。
問題を解くことによって、因果関係を発見できることが少なくない。
また、何気に掲載されている文章が使える。愛用の教材にはない切り口が、新たな出来事のつながりを知るきっかけになる。
重要年号をおさえる
覚えていたら一撃で解けるのが年号問題。
「大物王朝は枠で捉えよう」
これはスタサプ村山先生の言葉。大物王朝は創始と終わりを年号でおさえたい。
で、入れ子式に覚えるのが好ましい。
すなわち、王朝の枠を捉えたなら、次は王や皇帝別に何をやったか&何が起こったかおさえる。
近現代なら、大統領や内閣別に何があったかおさえていく。
年号ゴロを利用
ワイは、重要年号ゴロ集を資料集の年表横にに書いている。そうすれば繰り返し参照するなかで、自然と目に入ってくるからだ。
重要年号ゴロはすべておさえておきたい。
文化史をおさえる
文化史は過去問と資料集で対策した。特化した教材は使ってない。
スタサプスタンダードで自然と通史に関連する部分は解説がなされるので、そこをおさえておく。
1回分の過去問の中に2問ほど文化史問題が入っているので、その問答で覚える。
同じ部分を、資料集で参照し、周辺情報をあたっておいた。
これで網羅できる。


試験は50分タイムアタック
世界史を学ぶことと、試験を突破するは若干イコールしない。
制限時間があるからだ。
歴検2級世界史は50分試験で大問5問で構成されている。なので、大問1問あたり10分かけて丁度50分で解けば良い。
なワケはない(笑)
前述の通り、共通テストの傾向に寄ってきているので、いくつか文章を読む問題が出てくる。
読み込むのに時間がかかる(少なくともワイは)。
なので、傍線部だけみて解ける問題はマジでちゃっちゃと解いた方がいい。トバして解くべきといっても過言ではない。
そして、文章読み込み問題で多少時間がかかっても焦らない体制を築くわけなんだ。
辛めな目標だけど、回答&見直し時間比率は4:1。50分のうち40分が回答時間で、残り10分が見直しだ。
このぐらいを目指すと本番の見直し時間は安心感の時間となる。
結果はっぴょー!
自己採点結果どおりなら9割超えているはず(笑)
詳しくは来22年1月を待ちたい。
何かご質問があればお答えします!
以上でした。
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